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執筆者の写真地引 由美 Yumi JIBIKI

キントン - 日本オリジナルパッケージ発表記念イベントに参加して

更新日:2023年4月1日

昨日は友人の美容・香水ジャーナリスト YUKIRINさまにお誘い頂いて「『キントン ハイパートニック・キントン アイソトニック』本国CEO来日・日本オリジナルパッケージ発表イベント」に出席しました。THE STRINGS OMOTESANDO にて。

日本国内総輸入販売元、株式会社サンシナジー 代表取締役 木村慶子様のご挨拶。この度、アメリカ、フランス、イギリスに続いて日本限定オリジナルパッケージが認められたとのこと。9世紀頃の宮廷遊びに端を発する伝統芸術『墨流し』、水面に墨を落とした際にできる模様を「海」と「渦」を象徴するものとしてデザインに取り入れたそうです。

キントンの歴史は1897年にフランスの生理学者ルネ・カントン博士が血液(細胞外液)の組成と海水に含まれているミネラルの組成とが非常に近いことを発見し、1907年にパリに海洋診療所を開設し、血液の濃度まで薄めた海水(キントン・プラズマ)での治療を開始したことから始まります。プロジェクターの画像がルネ・カントン博士。なお、博士の苗字の表記はフランス語の発音通り「カントン」で。ブランド名は、研究所のあるスペインでのQuintonの発音である「キントン」になるそうです。

今回ご紹介いただいた製品は、たくさんのプランクトンが集まる水質の良い海域の海水成分を体内に取り込んで健康を維持するための

・Quinton Hypertonic(キントン ハイパートニック)- マグネシウムを含んで正常なエネルギー代謝である電解質のバランスを優先し、疲労の軽減に役立つ - ・Quinton Isotonic(キントン アイソトニック)- ヒト細胞外マトリックスに適合するようにシリカが豊富な湧き水によって血液と等張濃度に希釈され、細胞外マトリックスの機能を整える - の2種類。

海水はスペイン近海のヴォルテックスと呼ばれる渦潮から採取されています。ここでは海底から海面まで植物プランクトンと動物プランクトンの繁殖が安定していて、海水にはミネラル分が豊富に含まれています。キントン社では世界中の海域のヴォルテックスを常に観察しているとのこと。

このブログの上3枚の画像は、スペインのインターナショナル キントン ラボから来日された研究員の方が(お名前失念、ごめんなさい)ルネ・カントン氏の海洋療法にこめた思いのポエム、というかディクラレイションを朗読されているところ。 海洋療法といえば、各地のタラソテラピー施設が思い浮かびます。会の後でこの研究員の方とお話ししました。ニースにも住んでいらっしゃったことがあるそうで、私が以前モナコのテルムマランで受けたプログラム(地中海の海水のプールで泳いだり、適度な圧で噴射される海水のシャワーを背中や脚の裏側に受けるマッサージや、海泥や海藻を使った全身パックなど)等の外側からの海洋療法と、キントンの提案する内側からの海洋療法についての利点の違いについてお尋ねしてみました。インナーケアならではの効果の感じられ方や即効性、どこでも実践できる優位性などについては説得力があります。

ところで、キントンの容器はガラスのアンプルで、尖った両端を折り取って内容液を出します。私は10年ほど前にアンプル入りのフランスのオーガニックラベンダーオイルの輸入販売を持ちかけられたのですが、当時は取り扱いが危ない(開封時に指先を切りそう等)ということで見送りとなりました。今では、アンプルは内容物の安全がしっかり保持され、材料もガラスのみとエコで良い印象を受けますが。その時に調べたのですが、ガラスのアンプルって紀元前4世紀頃の古代ローマでも香水を入れるのに用いられていたのですよね。上の鳥型のガラスアンプルは尾の部分を切り取り、指先に香水をつけて使ったり、副葬品としたりしていました。 ※画像は Museum of Artifacts からお借りしました。

発表会でいただいたスペシャルキットを(このポーチも墨流しの模様入りですね)しばらく使ってみます。禁忌なく赤ちゃんからお年寄りまで服用できるのは安心です。若い頃には疲れた時にエナジードリンクを飲んだりしましたが、今ではフレッシュなフルーツジュースや野菜ジュースの方が元気になれると感じます。現代の医学・化学で有用とされる成分を入れることなく、120年もの間、ヨーロッパで脈々と人々の暮らしに生き続ける Quinton のマリンテラピー、健康を維持するために試してみる価値はありそうです。

同じテーブルの Masami Akimoto さまと。

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