もう10月の姿が見え、来年のことを計画するこの時期。今年は特に振り返ることに特別な感慨があります。俯瞰して見てみれば、色々と大きな変化がありながらも良い方向へと向いている気がします。 フレグランスの世界においては、コロナ禍の真っ最中は大手ラグジュアリーブランドも香水の製造ラインで消毒用アルコールジェルを製造するなど、まずは世界中で安全を守る為の対策が第一に。予定されていた新作フレグランスの発売は冬の終わりから2ヶ月毎に延期され、最近になってようやくリリースが揃い始めました。
独立系のフレグランスブランドや、香水店でも、コロナ禍以前は世界中から日本へとお客様がいらしていました。それが一転。同じ日本にいてもなかなか出かけられない状態に。そのような店舗に来られない方々の為にムエットの送付サービス、ムエットを送付した上でSNSでのライブでの香り解説など、いろいろな試みがなされていました。距離を感じさせずに香りを伝える方法は、これからも発展していくと良いですね。
ムエット、そしてトライアルのサンプルを自宅にいながらにして香りをゆっくりと試せることが普通になり始めたことも、新しい贅沢かもしれません。街でつける為の香りは街を歩きながら探すのが良いでしょうし、自宅で自分の為に纏う香りは、実は自宅でゆっくりと試す方がきっと良いのでしょう。
最近、香水販売員のよく無い評価を耳にする事が多いので、ブランドの作り手から香りを纏う人に直接届くのを好む方も多いのかも。個人的には香水販売員から購入する事が多いので、教育のレベルアップを望みます。同時に、お客様側のマナー向上もですが。
PARFUM SATORI は早い時期から、ムエットの送付サービス(完全無料です)を行っていて、コロナ以前からも良心的な価格でトライアルセットを発売されていました。需要が高まる中、お客様からのお声を拾い上げて、さらに改良したオードパルファントライアルセットCが、2020年9月16日に発売されました。 今回のセット内容は、香水ガイドブック「PERFUMES THE GUIDE」著者のルカ・トゥリン氏から高評価を受けた ・ハナヒラク ・ヒョウゲ ・サクラ
・シルクイリス ・サトリ
の5種がそれぞれ1.5mずつ、開け閉めしやすいスクリューボトルに満たされています。本体価格は4,800円(消費税込5,280円)です。「PERFUMES THE GUIDE」を見ながら試香するとルカ・トゥリン氏の言わんとした事が実感を伴って伝わって来ます。
漆黒のラベルに金文字。小さなバイアルでもその姿は優美で、お雛様のお道具を思い出しました。小さな長持ちにしまったり、鏡台に並べて置いたりしたい。あれこれと香り遊びをしているうちに、私も年末に向けて欲しい香りが見つかりました。
この冬から来春にかけては、日本人の、そして日本の香水ブランドが大きく注目されそうです。2021年の雛祭りの頃には日本人が日本のブランドの香水をつける事が初めて本当に根付くチャンス。これもコロナ禍での良いことの一つです。自分のブランドだけでなく、すでに、そしてこれからさらに大きくなる日本発のフレグランスブランドの根を育てていらしたパフューマー大沢さとり様のことを考えつつ。しばしの香り遊びのはずが、手が、鼻が止まりません。
昨年のアテネでの大沢さとり様とルカ・トゥリン様の様子はこちらから。 ルカ・トゥリン - 匂いの帝王 https://www.styleetparfum.com/post/luca-turin-tania-sanchez-perfumes-the-guide
saset さま sasetさまも素敵な秋をお過ごしくださいね。
いつもありがとうございます😊香りの秋になると良いですね〜