昨日で6月も終わりました。4月からの3ヶ月をふりかえってみようかと思います。個人的には、3月の最後に骨折してしまったので思い通りに動けず悶々とすることも多かったのですが、そのせいでたくさんの人に助けて頂いた素敵な3ヶ月でした。 新聞やインターネットのニュース、そして全国ネットのテレビ局でも、国内の香水の売上が好調なことが取り上げられました。香水をつける人、買う人が増えた、という視点で語られ、その要因は?となるのですが、もちろん様々な理由がありますが、当たり前のことすぎて記事にはなりにくいのが、売る側の努力です。例えば、ムエットの送付。有料なのか、無料なのか、ブランドや代理店によって異なりますが、お客さまの元へ、何としても香りを届けたいという努力ですよね。 さらにお手紙を添えてくださったり。私が香水の販売をしていた頃も顧客さまには同じようにしていたので、大変さがよくわかります。新作の案内も嬉しいですが、お見舞いの言葉に私の好きなパフューマーの香りを添えてくださったので、足の具合が良くなったらすぐにお礼に伺いました。
もちろん、会社によってできること、出来ないことがありますが(私も「これをすればお客さまに届くのに!」とよく会社に訴えていました 笑)、どのブランドも皆、心を尽くしてくださるのがよくわかります。お客さまに伝えたい、という気持ちが、香水の売り上げにつながっているのでないかと信じています。
以下は、4〜6月に感じたことの備忘録的メモです。
・「フゼアノートはオジさん臭くない」 これは、香水レッスンを受講された20代の方の意見。日本でフゼアノートがおじさんのイメージになったのは、特に壮年の男性のヘアトニック、ヘアリキッド、ポマードなどの使用率が高かった昭和の頃なのですよね。帝国ホテルに泊まった男性が、アメニティのパコラバンヌ プールオムのヘアケアアイテムを気に入って、百貨店でまとめ買いする。それは平成に入っても、製品がディスコンになるまで続いていました。フゼアノートは何も悪くないんです。とてもカッコ良くておしゃれな香りです。それがストレス臭や加齢臭を伴い、飲み過ぎて酔っ払った男性から感じてしまうと、うーん、となってしまいます。で、今は猛烈サラリーマンも、ヘアリキッドで髪をセットした男性も、若い人の周りにはいないのです。だからフゼアノートに先入観なしに向き合っている。
・「ウッディノート、人気ですよね。日本でも、ヨーロッパでも」
ウードのブームが落ち着いて、今、心惹かれるウッディノートの香水が増えてきました。4月の中旬頃に出た雑誌ananの anan総研 意識&行動リサーチ のページでは読者200人のアンケートの結果が掲載されていました。いくつか抜粋させて頂きます。
Q. 普段、香水はつけますか? - YES 58%、NO 42%。 Q. 何種類の香水を持っていますか? - 5種類以上 35% (最多でした) Q. 何系の香りが好きですか? - 1位 フローラル系、2位 ウッディ系、3位 シトラス系
ちょうど、海外からのブランド創業者の来日ラッシュの期間でもあったので、彼らや、国内のブランドの方にも見解をお聞きしてみました。 大別すると下記の様な要因かと。
・環境問題、自然問題に意識を持つ人が多くなった。特に若い人。
・ジェンダーレスが本当に根付いてきた。男の子はブルー、女の子はピンク、みたいな女子はフローラル、という感覚はない。ウッディノートは性別関係なく愛される。
・清潔感、落ち着き、静けさなど、現代に求められる香りのイメージを兼ね備えている。
・男子、三日会わざれば、刮目して見よ。
これは5月、6月で私が感じたことです。みんなとても頑張っている。もちろん、女性も負けていません。
・フランスへの恩返しをしよう。
これはまた別のブログで。
さて、今日、6月の最終日も面白いイベントに参加させて頂きました。香りで元気をいただいて、7月のパワーを頂きました。夏本番のこれからの時期も、皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。
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