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執筆者の写真地引 由美 Yumi JIBIKI

セリーヌのオートパフューマリーブティックにて

更新日:2020年1月5日

 パリ滞在の最終日、11月20日。夕方のフライトの前にギリギリで飛び込めたのがセリーヌが新しく開店した香水のブティック。サントノレ通りとカンボン通りが交わる、ノートルダム ドゥ ラソンプシオン教会の近くです。



 黒く塗られた窓枠に囲まれた透明度の高い高品質のガラスの扉に、ゴールドに輝くロゴ。店内の壁は白い斑入りのアンティークの黒い大理石。先祖伝来のアイテムを大切にしつつ、近代的によく手入れされた貴族の館、といった雰囲気の内装です。そして壁に効果的に使われている鏡を見ると、バスルームの趣を感じます。



 にこやかに女性の店員が迎えてくれました。香りを試してみたいの、と伝えると、ご来店有り難うございます。まずは何かお飲みものなどいかがですか?と。あぁ、嬉しい。ゆっくりと寛いで香りを試させてくださる…でも午後には出発。とても残念だけれどあまり時間が無いのです、とお伝えすると、それでも精一杯丁寧に、ブランドのコンセプトや香りのテーマを説明してくださいました。



 ムエットを頂いてひと嗅ぎして驚いたのは、全9種類、どれもトップノートがソフトに香ります。それがフレッシュさがテーマのコロンタイプの香りであっても、品よく柔らかな香り立ち。それぞれの香りの舞台は全てパリ。エディ・スリマンの心を動かした記憶を再現する香りたち。彼のあり方、彼の理想の世界が伝わってきます。



 ショーケースの中に並ぶ、革ケース付きのコームやシェーバーなどを見て、やはりこのブティックは身嗜みを整えるバスルームをコンセプトにしていると確認。



 迷いましたが、この日は一つに決めて、購入しました。それは心の底までロマンティシズムに浸れるような香り。仕事始めにレビューを書きますね。



 奥にはもう少しスペースがあり、エキゾティックでプリミティブなオブジェなども置かれています。



 高級バッグブランドに必ずある旅に持ち運ぶ為の香水専用ケース。こちらの5本収納出来るケースのお値段は5,000ユーロでした。いつの日か、執事付きの旅が出来るようになったら購入しようと思います(笑)。



 顧客カードに記入して、ブティックを後にしました。



 ホテルから空港まで。パリはサンルーフのタクシーが増えた気がします。



 深秋の旅の記録に、長い間お付き合い頂き、有り難うございました。



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