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執筆者の写真地引 由美 Yumi JIBIKI

香り評価の現場

更新日:2019年12月13日

 大沢 さとり 様は PARFUM SATORI フレグランススクール を運営されています。フレグランスデザインコースで学ぶ皆様のコンテスト応募作品は、日本とフランスでの審査会、そしてオランダで評価会が行われます。フレグランス デザイン コンテストの結果発表が行われるパーティや授賞式には2年続けて参加させて頂いておりますが、今回はフランスの審査会場に同行させて頂きました。  会場の書棚に置かれていた2冊のアルバムが目をひきます。かつてフランスの香料界を代表していた二社のうちの一つ、1820年創業のルール-ベルトラン社の工場の写真が収められている貴重なアルバムです。グラースの歴史を感じるその2冊の間に、PARFUM SATORI の茶壺型香水さとりが置かれていました。


 フレグランス デザイン コンテストの審査会が始まりました。



 13の作品がムエットにつけられ、配布されます。一つ一つ、資料を確認しながらプロフェッショナルの視点で、多角的な評価が行なわれていきます。



 光栄にも、私も審査に参加させて頂きました(資料の画像は文章部分を加工しています)。しかし、それぞれの香りの評価の難しいこと!表現したいテーマが香りから伝わってくるか、香水の名前と香りの印象に齟齬をきたしてないか、香水としての完成度は十分か、トップ、ミドル、ラストのバランスは良いか、現代性を感じられるかどうか…。評価すべきポイントはたくさん。中には完璧では無いけれど、気持ちがグッと引き寄せられる香りもあります。とにかく、評価し終えた時は疲労困憊でした。



 そして評価会の後に、もう一つ行われたことがありました。詳細は伏せますが、鼻をまるで目のように使うパフューマーの姿に圧倒されました。目を皿のようにして、という表現は、鼻だとどうなるかしら。鼻をストレーナー(漉し器)のようにして、かしら? ■ 関連ブログ ■ 11月9日のこと グラースへ https://www.styleetparfum.com/blog/grasse2019 11月10日のこと 秋のカンヌ  https://www.styleetparfum.com/blog/cannes2019 11月11日のこと 雨のグラース https://www.styleetparfum.com/blog/grassepluvieux 11月12日のこと カンヌからアンティーブへ https://www.styleetparfum.com/blog/decannesaantibes 11月13日のこと3-1 グラースの国際香水博物館に日本の香水が収蔵されました https://www.styleetparfum.com/blog/museeinternationaldelaparfumerie-remisedeparfum 11月13日のこと3-2 ディアンヌさんとフランソワさんのご自宅へ https://www.styleetparfum.com/blog/dejeuner-dianesanetfrancoissan  11月13日のこと3-3 グラース旧市街の様子 https://www.styleetparfum.com/blog/aucentregrasse2019 11月14日のこと2-1 晩秋の花畑 https://www.styleetparfum.com/blog/leschampsdesfleursenlautomne 


 

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